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ADHDについて

ADHDの子供への上手な伝え方・(叱り方)

ADHDについて
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子供に伝えたい事を伝える”にはどうしたらいいか

この問題は、かなりの人が一回は抱える大きな課題と言えるだろう。

更には表現の激しい子や、

ADHDの子ともなるとその伝え方は更に難しい。

駄目な事を伝えるはずだったのに

いつの間にか怒ってばかりの日々で

本人との関係が上手くいかない事に悩み本末転倒なことなんて

教育の現場でもよくあることである。

そんな時、

僕等大人は子供とどう接するべきなのだろう?

先日のADHDの当事者として

講談会のゲストで参加させてもらった時

こんな質問があった。

「自分の子供は、コミュニケーションとして暴力をふるう事がある。

違う手段を子供に伝える方法はどうするか」

今回はこの事にも触れて、

ADHDの当事者でもあり、

教育の現場の当事者でもある僕の観点から

子供への上手な伝え方

についてまとめようと思う。

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子供はどうして「そんな行動」をとるのだろうか

子供には子供の正義がある

まず、

子供がコミュニケーションにどうして「暴力」を選んだのか

について考えようと思います。

基本的にですが、

僕等大人でも喧嘩はしますし、世界では歴史的にも戦争が行われてきました。

戦争が行われる理由はお互いに正義があるからです。

つまり両国の考え方は違えど、

両国は自分の中の正しいと思っている事に突き動かされています。

その結果、意見が衝突してしまい、

武力で争わざるを得なくなってしまうわけです。

実は子供との話し合いの中で起きている事は

これと似たようなところにあります。

こちらの伝えたい事ばかりをがみがみ言ってしまってはいないでしょうか?

その子が行動する理由には、

その子の目的・正義・信じている事があります。

それを根底からやめなさい!

と言われても、当人からしてみれば

意味が分からずにうるさいなとしか思われないはずです。

どうしてその子がそうゆう行動を取ったのか

理由を考える事は

本当にその子に気付かせてあげるうえでとても重要だと思います。

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「暴力」をしてしまう理由

では、どうしてその子は暴力をコミュニケーションとして選んだのか。

僕等なら人に嫌な事をされたなら、

・嫌だという

・感情に任せて怒る

・沈黙

・暴力       etc…

と取れる行動は幾つかあります。

この中でも選びやすいのが、

沈黙、暴力、怒る

です。

嫌だと素直に伝えるのは

正直僕は今でも人との衝突を感じるようで

抵抗を少し感じてしまう位なので

子供にとってはちょっと難しいところもあります。

(ADHDの僕の意見ですが、

ADHDの子は周りの子と意見がすれ違う事

しばしばあるので、

他の人との意見の衝突を避けやすい傾向があるように感じます)

つまり、

その子は自分でもどうしたらいいのか分からないけど

注目を集めたい・感情表現の一環で「暴力」を選んでいることになります。

(ADHDの人はよくある事ですが、

自分でもどうしたらいいのか分からないという状況は良くあります。

つまり、本人でもどうしたらいいのか分からないから

暴力をする。という事も十分に考えられるわけです)

そんな時に僕等が「叱責」という態度をとると

彼らは何に怒られているのか・何がダメなのか

理解できない(本人は正しいと思ってやっているから)為、

感情表現に暴力を選んでしまったのではないか

と、僕は思います。

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僕が小学生の頃、どうゆう伝えられ方が嬉しかったのか書きます。

僕には小学生の頃の担任で、

恩師に思っている方が居ます。

その方は凄い僕を理解してくれていて

とても厳しい先生でしたが、

今でも温かさを鮮明に覚えているそんな先生でした。

少し体験談を書きます。

とある日の学校での昼休み。

自分は、クラスのみんなとフルーツバスケットをしました。

三回目負けた僕は、一発芸をやることになりましたが、何回も芸をするうちに

ネタも尽きてきました。

そこで友達の一言。「あれやってよ!笑」

その子の指すあれとは「クラスで少し変わっている子のモノマネ」でした。

迷わずそのモノマネをやった僕は、

(当時友達が笑ってくれる程度に思っていて、悪気はなかった)

当時の先生にこう言われます。

「○○さん(僕の名前)、それは間違ってるよ。

貴方がこうされたらどう思う?嫌でしょう?

だったらやっちゃ駄目だよ。ちゃんと謝りな。」

僕はいいから取り敢えずやっちゃだめ。

危ないから。と言われることが多く

今となっては気持ちは分かるのですが、

当時は楽しい事をして何が悪いと思って反発心がよくあったのですが

この時は何が悪いのか自分で分かった

素直に謝る事が出来ました。

ここで当時を振り返って今分かる事は、

僕が確かにそうだな。と納得させる・・・・・・

僕の恩師はしてくれたんだという事です。

この方は、行為自体にアウトを出すだけでなく、

何がどうして駄目なのかがはっきりしていた

ADHDの僕でも理解しやすかったのだと思います。

[まとめ] 子供への上手な伝え方とは一体?

先ほどの体験談からも分かる上、

僕も実際に教育の場で気を付けている事に

僕等は目的・・を見失ってはいけない

という点を意識しています。

この目的とは、

本人に本当の意味で分かってもらう事です。

言葉でいうだけ、叱責するのは簡単ですが

本人に理解してもらわないと本質を見失ってしまいます。

それでは、今回の記事をまとめて

子供への上手な伝え方としようと思います。

子供の目的を考えて、分からなければ本人に聞くなど、本人の目的を意識する。

「本人に理解してもらう」という目的を忘れない。

 怒るのではなく、根気強く何が嫌なのか伝える。

 僕等は何を伝えたいのかをはっきりさせる。

③言っても駄目な場合、僕らの行動を変える

 例えば相手が暴力を振るうなら、

 私は暴力を振るう人とは一緒に居たくないからと言って気持ちを伝え実行し、

 こうしたら人は離れていってしまうという事を本人に理解してもらう。

最初の質問に戻りますが、

暴力をどうしてコミュニケーションに選んでは駄目なのかは、

「暴力を振るわれた方はその子から離れていってしまい

 結果として友達を失ってしまう事」です。

僕等は行為自体は駄目だと分かりつつも、

どうしてそれがダメなのかをはっきりしていない場合が多いと思います。

まずは僕等がそれをはっきりさせた上でそれを伝えようとすると、

しっかりと気持ちを伝えられるはずです。

頑張ってください!!

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